非鉄金属大手8社の2025年3月期連結業績予想は、公表を見送った東邦亜鉛を除く7社のうち三井金属など5社が当期利益を上方修正した。
自動車向けの需要が低調だった影響を受けたが、銅などの金属価格が想定を上回って推移したことを反映した。為替の円安効果も利益を押し上げる。
各社の24年4―9月期連結決算は、5社が当期増益となった。三菱マテリアルは実収効率の改善が奏功し、当期利益が前年同期比2・2倍の246億円だった。
三井金属は微細回路の形成に適する極薄電解銅箔の販売増などで、当期利益が同4・5倍の370億円と伸長。
東邦亜鉛は23年度の特別損失がなくなり、エンデバー鉱山譲渡の売却益が発生したため各利益段階で黒字転換した。