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藻類が飼料の持続可能性を向上させるものとして養殖研究者が注目

アメリカダートマス大学の研究者は、藻類を主要な飼料成分として使用することにより、より持続可能な水産養殖飼料を作り出しました。 研究チームはPLOS ONEジャーナルで、Nannochloropsis oculata(N. oculata)と呼ばれる藻類の副産物で魚粉と魚油を置き換える実験研究に関する論文を発表しました。 この藻類製品はタンパク質が豊富で、魚粉の有望な代替物と期待されます。 稚魚の過剰漁獲は水産養殖業界の欠点としてよく水産養殖の反対派に挙げられていますが、この藻類製品は業界に大きな可能性を与えれるでしょう。

研究者は、消化性を高め、魚が吸収できる栄養素を増加させる可能性のある酵素を添加することにより、飼料をさらに精製することを期待しています。 長期的には、藻類ベースの魚飼料は魚粉や魚油ベースの飼料に対する需要を大きく減らせることを研究者は期待します。

 

  1. oculataは現在商業的に培養されており、副産物の油はバイオ燃料および他の製品の製造に使用されています。これは、オメガ3脂肪酸の良い供給源と考えられ、魚粉中のこれらの脂肪酸の主な供給源である魚粉および魚油の理想的な代用品となっています。植物性油で魚油を一部あるいは全部代替することが多くの魚養殖領域で成功しましたが、研究によって、植物油が魚の栄養価を低下させる可能性があると示されました。しかし、最近の実験室試験では、魚油と藻類成分の配合割合を変えてティラピアに与えました。給餌の中の藻類成分が飼料の三分の一を占めた時に、魚の成長、飼料の交換、魚の生存率は参照実験対象と似ていると研究者は言っています。魚粉と魚油成分豊な飼料の効果と似てるとも言われています。

「持続可能な養殖方法の開発に潜める可能性は無限大だ。」プロジェクトのチーフ科学者のダートマス大学助教授のPallab Sarkerはインタビューで語りました。 「魚類成分の飼料に依頼する現状は海洋微細藻類ベースの飼料で変えられる。私たちの研究はそのことを実現可能性を示した。」

 

藻類ベースの飼料がいかに養殖を改善するか

伝統的な養殖方法で飼育された魚には、一般的に、魚粉および魚油を含む飼料で給餌します。水産養殖の反対派は、水産飼料の製造には、世界のイワシ、メヒシード、アンチョビ、ニシン、サバなどの小型海魚から得られる魚粉および魚油の約70%を消費したと挙げています。 これらの小型海魚は、海洋の食物連鎖にとって重要です。 現在、世界の商業捕獲魚の25%が魚粉生産に使用されているといいます。 水産飼料の新しい代替品が開発されれば、水産養殖の方式を覆すものとなります。

ダートマス研究の深い詳細については、PLOS ONEのDartmouthチームが発表した調査をご覧ください。