2021年国際電子廃棄物の日は、世界的な電子廃棄物および電気機器の山は、地球で最も重い人工建造物である万里の長城よりも重い5,740万トンと推定されました。
昨年の世界電子廃棄物モニター2020は、2019年に推定5,360万トンの電子廃棄物が発生し、5年間で約21%増加、2030年までに合計7,400万トン発生する予測を報告しています。電子廃棄物の発生量は、電子機器の消費率の向上、製品の寿命の短縮、修理オプションの制限により、年間200万トン増加しています。
大手専門家や生産者責任組織は、家庭、企業、政府に対し、より多くの未使用または壊れかけのコード付きまたはバッテリー式製品を修理またはリサイクル可能な施設に提供するよう求めています。推定される平均的なヨーロッパの世帯の72個の電子製品のうち11個は、もはや使用されていないか、壊れています。
ストーブや冷蔵庫などの大きな家電製品を廃棄することは、電子廃棄物の中でも最大の価値を秘めており、これらには、廃棄物リサイクルに関与する人々にとって魅力的な鋼、銅、アルミニウム等が含まれています。
WEEEフォーラムのパスカル・ルロイ事務局長は、電気・電子機器部門の資源効率と循環を実現する上で、多くの要因が役割を果たしていると述べています。「例えば、当社は、2020年に280万トンの電子廃棄物を収集し、確保しました。しかし、市民の方々が中古の製品、壊れた製品などを提供しない限り、大きな環境被害を引き起こす原因に繋がります。」
リロイ氏は、国際電子廃棄物の日の焦点は、個人が循環を実現する上で果たすことができる役割であると言いました。「これは、政府がCOP26に入り、二酸化炭素排出量を削減するための世界的な行動について議論する中で、これまで以上に重要です。全ての電子廃棄物のリサイクルを通して、CO2排出量の約2トンを削減できます。私たち全員が電子廃棄物に正しいことをすれば、有害なCO2排出量を削減することに役立つのです。」
この課題に対する国民の意識の低さは、電子廃棄物の40~50%がリサイクルされると推測されているのに対し、2019年においては半分以下(17.4%)の量のみがリサイクルされたという調査で示されています。
WEEEフォーラムのマグダレナ・チャリタノヴィッチ氏は、国際電子廃棄物の日は、世界中のできるだけ多くの市民に共有し、電子機器の適切な処分を促すことを望んでいると言いました。「健全な電子廃棄物の収集、修理、再利用、リサイクルを促進する最小のアクションでさえ、国際電子廃棄物の日の枠組みの中で歓迎されます。」と、彼女が付け加えました。「消費者は正しいことをしたいと考えていますが、そのためには十分な情報を得る必要があり、電子廃棄物を正しく処分することが地域社会の社会規範になるように、誰もが利用しやすい社会を形成していく必要があります。」
URL: Individuals can make a difference to e-scrap recovery • Recycling International