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2022年3月22日
アジア・オセアニア
日本の鉄鋼輸出量、21年はタイ向けが最多

日本鉄鋼連盟が財務省の貿易統計を基に発表した2021年の鉄鋼輸出入概況によると、日本からタイへの鉄鋼輸出量は前年比55.4%減の592万9,003トンだった。日本の鉄鋼輸出量全体の17%を占め、数量ベースでは中国、韓国を上回り首位となった。

品目別に見ると、全体の56%を占める普通鋼鋼材が62.3%増の332万5,302トンとなり、全体をけん引した。このうち熱延広幅帯鋼が80.4%増の204万4,932トン、冷延広幅帯鋼が47.8%増の49万9,130トン、亜鉛めっき鋼板が53.7%増の38万1,685トンと、いずれも2桁増となった。

特殊鋼鋼材は80.3%増の187万745トン。内訳は、ステンレス鋼が45.3%増の11万1,189トン、その他(合わせ鋼材、鋳鉄管)が83.1%増の175万9,556トンとなった。
21年の日本の鉄鋼総輸出量は、前年比7.0%増の3,440万662トン。輸出額は4兆1,278億円。総輸入量は9.2%増の754万8,350トン、輸入額は1兆1,295億円だった。
輸出量を仕向け先別に見ると、中国が12.6%減の512万4,340トンでタイに次ぎ、韓国が1.8%増の489万6,950トンで続いた。

■12月は14カ月ぶりマイナス
21年12月の日本からタイへの鉄鋼輸出量は、前年同月比12.4%減の40万4,054トン。14カ月ぶりに前年割れとなった。輸出額は499億円。

仕向け先をみると、数量ベースではタイが最多。中国が前年同月から横ばいの39万3,150トン、韓国が8.3%増の37万1,270トンで続いた。金額ベースでは中国が684億円で首位となり、以下、タイ、韓国(463億円)が続いた。

https://www.nna.jp/news/show/2293625