2023年3月13日付けのプレスリリースによると、加Electra Battery Materials社は、ON州のリチウムイオン電池（LIB）リサイクル実証プラントにおいて、独自の湿式精錬プロセスを用いてブラックマスからのリチウム回収に成功した。北米の既存のLIBリサイクル企業は、LIBの回収と破砕に重点を置いており、ブラックマスは主に乾式製錬プロセスで処理されている。同社によると、乾式製錬プロセスは湿式製錬プロセスに比べてCO2排出量が多く、また回収率は低いとのことである。
同社は2022年12月末に実証プラントを立ち上げた。バッチモードでブラックマスを処理し、リチウムやニッケル、コバルト、マンガン、銅、グラファイトの抽出に成功している。当初、実証プラントでは最大75tのブラックマスを処理する予定であったが、パートナー企業からの関心表明や現在までの結果を受け、ブラックマスの処理・回収を2023年6月まで延長させることを決定している。なお処理されるブラックマスの容量は、今後数週間以内に決定される予定である。
URL: 加：Electra Battery Materials社、湿式精錬プロセスを用いてブラックマスからのリチウム回収に成功｜JOGMEC金属資源情報
