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2020年11月24日
北米南米
世界的なパンデミックにおける電子廃棄物の増加に関する新研究

企業がデータを安全に消去し、最新のデータを安全に保管できるように支援するBlanccoは、新型コロナウイルス感染症が電子スクラップに与えた影響を示す新しい報告書「The Rising Tide of E-Waste」を発表した。

 

調査によると、調査対象企業の97%がノートパソコンを購入しなければならず、米国の回答者の77%は、自宅でより多くの仕事に対応するために新しい機器を購入しなければならないと回答した。

 

Blanccoは電子廃棄物に関する企業の視点を研究するためにColeman Parkesと提携し、COVID-19のパンデミックが引き起こした電子廃棄物と持続可能性の課題と機会の両方を強調した。

 

Blanccoの調査によると、2019年に生産された電子廃棄物は53トン以上になると発表した。パンデミックの最中に従業員がリモートワークを簡単に移行するために新しいテクノロジーを購入することで、企業は所有するデバイスの量、および最終的にそのデバイスに保存されているデータの量を増やすことになり、データのセキュリティと電子廃棄物の両方に対する懸念が高まっている。

 

ブランコの調査によると、回答者の75%近くが従来のオフィスからホームオフィス環境への移行に対応するために新品のデバイスを購入していると。

 

しかし、「COVID-19は、技術に対する不必要な短期的な投資を引き起こし、広範囲の機器にデータが保存される危険性がある」という意見に、回答者の78%が賛成していると判明した。

 

これは意思決定者のセキュリティのリスクに関する認識を示している。企業はリモート作業への切り替えを必然的な課題として直面するが、新しいデバイスが最終的に廃棄されるときに適切なデータ・サニタイズ方法を使用することも必修となる。

 

これらの新しい課題を理解するために、調査では電子廃棄物管理に対する現在のアプローチを調査した結果、44%の企業が電子廃棄物管理に関する電子廃棄物ポリシーを導入している一方で、電子廃棄物ポリシーはまだ伝達または実行されていないことが判明した。

 

しかし、ポリシーの伝達とその実行およびコンプライアンスに関する所有権の欠如が原因で、現代の企業における電子廃棄物の取り組みが混乱する傾向があることがあると判明した。

 

Blanccoグローバル戦略担当のAlan Bentleyは次のように述べた。「パンデミックの発生後に大量のテクノロジー投資が発生したことで、電子廃棄物と安全なデータ管理、両方に明確な問題が生じている。リモートワークへの切り替えは、デバイスの新規購入の波に拍車を掛けたが、これらの広範に分散している新しいデバイスは、企業の脆弱性が現れた。これほど多くの企業が、COVID-19に起因する電子廃棄物問題を管理する役割を修行しながら企業の社会的責任(CSR)だけでなく、これらのデバイスが廃棄されるときにどのように対処されるかについての懸念を示していることはとても興味深いことだ。」

 

彼は続いて、「この問題を見逃さず、適切に処理することは重要だが、その過程で機密データを確実に保護することも重要である。適切なデータのサニタイズは、電子廃棄物ポリシーの要素として見過ごされることがあるが、データ管理の模範事例として取り組む絶好の機会である。これにより、環境への影響が軽減されるだけでなく、デバイスを廃棄する際のデータ漏洩のリスクも軽減される。」と述べた。

 

URL: https://www.recyclingtoday.com/article/study-highlights-pandemic-drives-increase-e-waste/