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2022年2月4日
欧州
ランク付けされたヨーロッパの中のE-Waste発生国

ノルウェーとイギリスは、1世帯あたりの電子廃棄物を最も多く排出している国としてヨーロッパ内部の先頭に立っています。(ノルウェーの57kgからモルドバの11.6kgまで)。

この数字は、夏にグローバルE-Waste Monitorを発行した国連機関であるGlobal E-Waste State Partnershipから発表されました。2019年には、世界中で5,360万トンの電子廃棄物(バッテリーまたは電気プラグ付きの廃棄物)が発生し、5年間で21%増加したと報告されています。また2030年までにはその数は7400万トンに達すると推定されています。

ロンドンを拠点とし廃棄物管理を行うClear It Waste社は、レポートからデータを取得し、それをヨーロッパ39か国の各世帯構成のデータと照らし合わせました。(アンドラ、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、デンマーク、アイスランド、リヒテンシュタイン、北マケドニア、サンマリノ、スウェーデンの8か国ではデータが不十分のため、調査ができませんでした。)

調査の主な調査結果は以下のようになりました。

・ノルウェーでは電子廃棄物が、1世帯当たり年間最大量57kg発生しています。
・英国は、1世帯あたり推定55kgの電子廃棄物で2位にランクインしています。
・合計が50kgを超えるその他の国は、アイルランド(52.4kg)とスイス(51.5kg)です。
・スペインは49.4kgで5番目であり、オランダは47.5kgで6番目に多い電子廃棄物を生成します。
・モルドバは、わずかに11.6kgと最も低い国です。

高い電子廃棄物の発生はGDPと密接に関連しており、国の試算を表します。これは、Clear It Waste社の調査では考慮されていない要素です。
大陸で最も豊かな国であるため、電子廃棄物のレベルが高くなることが予想されている、16位のドイツの位置は興味深いものです。16位になったことは、ドイツが近隣諸国よりも優れたリサイクルおよび再利用を行っていることを示唆しています。
Clear It Waste社は、家庭の電子廃棄物を減らしたい人には、電子機器の買い替えをできるだけ延期することをお勧めしています。
しかしながら現状では、デバイスが問題なく機能している場合でも、最新のモデルなどが台頭し、流行になることで、人々の目はそこに移ってしまいます。Clear It Waste社は「残念ながら、私たちの地球上の電子廃棄物の量に劇的に貢献しているのは、このトレンドが変化する文化です。」と結論付けています。

URL: https://recyclinginternational.com/e-scrap/europes-e-waste-nations-ranked/46901/