北米トヨタ(本社:テキサス州プレイノ)は6月21日、クローズドループ(注)のバッテリーエコシステムの構築に取り組む米国のスタートアップ、レッドウッド・マテリアルズ(本社:ネバダ州カーソンシティ)との間で、バッテリーのリサイクルなどで協業することを発表した。
レッドウッド・マテリアルズの発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、バッテリーの寿命が終わりを迎える電気自動車(EV)の第1波は、20年以上前に販売されたトヨタのハイブリッドEV「プリウス」が大部分を占める。協業の初期段階では、トヨタ車のバッテリーのテストやリサイクルに焦点を当て、寿命を迎えたハイブリッドEVの将来にわたる循環性の確保に取り組む予定となっている。両社はその後、バッテリーの状態確認やデータ管理、再生産、原材料の供給など他の分野についても、北米全体に展開していく計画だ。
2017年に設立されたレッドウッド・マテリアルズは、リチウムイオン電池のリサイクルを通じて国産アノード(陽極)材とカソード(陰極)材を大量に供給することで、環境負荷の低減やバッテリーコストの抑制を推進している。同社は、年間約6ギガワット時(GWh、EV台数換算で6万台相当)以上の使用済み電池を回収しており、2022年2月からカリフォルニア州の自動車ディーラーや解体業者向けにバッテリーを回収・リサイクルするプログラムを開始しているほか、2021年からはフォードと提携している。
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